2018/07/25 14:40
このBASEで販売している武者絵や美人画は、奉書紙や鳥の子紙など日本画用の和紙を使った色紙などに描いています。
奉書紙は良く耳にすると思うので、鳥の子(とりのこ)紙について少し述べてみます。
「鳥の子」とは鶏の卵の色に似ていることからきています。
デジタル大辞泉によると、「雁皮(がんぴ)を主原料とした上質の和紙。鶏卵の色に似た淡黄色で、強く耐久性があり、墨の映りもよい。福井県・兵庫県産のものが有名。」とあります。
このように、鳥の子紙は丈夫で、やや黄色みかかった色合いが一般的ですが、この色を脱色した白鳥の子(しろとりのこ)紙もあります。
私的には、白鳥の子紙は色ののりが悪いように感じるので、普通の鳥の子紙が紙の中で一番好きです。
彩色は、鉄鉢(てっぱち・日本絵の具)を使います。
これは、日本画用の顔料を膠(にかわ)で溶かして乾燥させたもので、陶器製の丸皿に入れたものを鉄鉢、角皿に入れたものを顔彩といいます。どちらも、水をつけた筆で溶かして使います。
日本画用の高級絵の具なので、絵の保存状態さえ良ければ、なかなか退色しません。